自分を傷つけるものから逃げていい。 それを学ぶまでに、長い時間がかかった。 私たちは、時に執着する。人に執着する。場所に執着する。状況に執着する。まさに、自分を傷つけているものに執着する。 そうしてしまうのは、まだ希望があるからだ。あの人が変わるという希望。あの場所が良くなるという希望。状況がいつか良くなるという希望。 けれど、ある瞬間に気づく、厳しい真実がある。 愛しているものすべてが、自分のためになるとは限らない。 心の平穏を失う場所に留まることには、大きな代償がある。少しずつ、自分が消えていく。自分らしさを失っていく。その人、その場所、その状況のために生き始める……そしてついには、魂そのものが病んでしまう。 だから、覚えておいてほしい。 すべての「逃げる」が、臆病さではない。 自分を傷つけるものから離れることは、時に、最大の自己愛の行為になる。 すべてが直せるわけではないから。ただ、置いていくべきものもある。 そして、去る勇気を見つけたとき、それは人生を諦めることではない。 それは、自分自身に戻ることを選ぶということだ。